これは離婚理由になる?ならない?

解釈が難しいと判断は分かれる

離婚の理由が単純なものであれば争点も明確になり、請求が認められるかの判断がしやすいのですが、いろいろな要素が絡み合っているでしょうから、離婚問題を手がけている弁護士でも判断が分かれることが多いのです。

一般には、過去の事例を参考にすることが多いのですが、これもケースバイケースで状況が異なるため、一概に判断できないことを認識しておきましょう。

夫婦の努力が問われる

裁判では、夫婦関係が修復できないほど破綻している状態なのかを重要視します。
お互いの努力や妥協点などがあれば改善できると判断されれば、離婚は認められません。

離婚請求が認められる?認められない?

Q ケンカが絶えずに別居したあと、好きな人ができたので、その人と真剣に付き合いたい。

A 夫婦関係が破綻したあとの異性関係は不貞に問われないものの、離婚を認めてもらうには、別居の年数、これまでの態度、離婚後の生活の保障への配慮などが判断材料になる。

Q 事故で車椅子生活になり、献身的に介護してきたが、心身ともに疲れ果てて家を出た。

A 判断が分かれる難しいケースで、片方に生涯の犠牲を強いる状況なら容認もやむなしと判断される場合がある。

Q 奇妙な新興宗教にはまり、高額な御本尊を買って毎日拝んでいる。

信仰は自由なので、それだけでは離婚請求は認められない。
ただし、生活費に困るほど多額の献金などをしていれば認められる。

Q 浮気を一度許したが、その後も関係がぎくしゃくとして、もとに戻れない。

A 一度は許した過去の浮気でも、離婚請求はできる。
ただし、その後の夫婦関係も判断材料にされるので、修復の見込みがないことを証明する必要がある。

Q 浮気をしたのに、夫婦生活に不満があると責任を押しつけてきた。また、遊びで本気ではないと言い訳している。

A 不貞行為は、大義名分はなく、愛情の有無も回数も関係なく、離婚原因になる。

Q ケガをさせないように髪を引っ張ったり、つねったりの行為を繰り返す。

A 暴力に違いはないが、それを証明できなければ離婚は難しくなる。

Q 病気が原因で殴ってくる

A 精神疾患などが原因の場合は暴力とは見なされない。病気を原因とする場合でも、条件は厳しい。

Q 嫉妬深くて行動をいつも見張られているような気がするほか、実家や友人との付き合いに口を出してきたり、電話やメールを細かくチェックしたりする。

身体的なものだけでなく、心ない言葉の暴力、執拗な制約、脅しなどの精神的なものも対象になる。

Q 長い結婚生活は忍耐の連続で、子どもが自立して、夫が定年退職したのを機に、自分の人生を取り戻したい。

A それまでに夫の浮気や暴力などがあれば、離婚請求が認められるが、相手に許しがたいほどの非がなければ難しいといえる。

Q 結婚当初から姑とうまくいかず、夫婦生活に干渉してきたり、夫のいないところで暴言を吐いたり、近所に変な噂を流したりしているのに、夫は話も聞いてくれない。

A 夫が無関心な態度を取り続ければ、離婚が認められることもあるが、態度を改めて妻をかばう努力をするつもりがあるなら、離婚は難しい。